ポルトガルは、魅力的な文化、美しい自然環境、そして比較的オープンな移民政策で知られており、永住権を取得しやすい国の一つとして多くの人々に注目されています。この記事では、ポルトガルでの永住権取得の基本的な方法と要件について詳しく説明します。ポルトガルでの新しい生活を始めるための第一歩として、永住権取得のプロセスを理解しましょう。
ポルトガルの魅力
ポルトガルは美しい国で、日本人をはじめ、世界の旅行者を魅了しています。ポルトガルの魅力は、美しい自然環境、その土地の文化と歴史、温暖な気候、美食とワインの国、生活費が比較的安い、安全な暮らし、友好的な人柄があげられます。
- 美しい自然環境:ポルトガルは海岸線、山岳地帯、緑豊かな森林など、多彩な自然景観が広がる美しい国です。
- 文化と歴史:ポルトガルは豊かな歴史と文化を持ち、古代の建築物や美術館、祭りなどが魅力です。
- 温暖な気候:地中海性気候に恵まれ、年間を通じて温暖な気温が楽しめます。
- 美食とワインの国: ポルトガルは美味しい料理とワインの産地として知られており、食事を楽しむことができます。
- 生活費が比較的安い: ポルトガルは他のヨーロッパ諸国に比べて生活費が比較的低く、高い生活水準を提供します。
- 安全な暮らし:比較的低い犯罪率と安全な環境が魅力的です。
- 友好的な人柄:ポルトガル人は親切で友好的な人々が多く、外国人を歓迎します。
ポルトガルで永住権取得をするメリット
最大のメリットは、永住権を取得するとポルトガルに長期で滞在をすることができます。また、特定のビザや許可が不要となり、ポルトガル国内で自由に労働できるようになります。さらに、一般的にヨーロッパは、日本人が永住権の獲得することは容易ではないですが、比較的永住権を獲得しやすいポルトガルで永住権を獲得できれば、そのほかのEU諸国へ移民もしやすくなるメリットがあります。
メリットを以下にまとめました。
ポルトガルで永住権取得をするメリット
- 長期滞在ができる: 永住権を持つことで、ポルトガルでの長期滞在が可能になります。
- 雇用の機会が広がる:永住権を持つことで、特定のビザや許可が不要となり、ポルトガル国内で自由に労働できるようになります。
- 家族も移住できる:永住権を持つことで、家族をポルトガルに連れてくることができます。
- 社会的保障が得られる:永住権を持つことで、ポルトガルの社会的保障制度の一部を利用できます。医療サービスや年金などの福祉サービスを受ける権利を持つことができます。
- 教育を受けられる: 永住権を持つことで、子供たちがポルトガルでの教育を受ける機会が提供され、12年間の義務教育が無料です。ポルトガルには高いレベルの教育機関が多くあり、子供たちの学びの環境を提供できます。
- EU諸国に移住しやすくなる:ヨーロッパは、決して永住権を容易に取ることができませんが、ポルトガルで永住権を取得すると、ほかのEU諸国に移住をしやすくなります。
ポルトガルの永住権を所得する方法
ポルトガルの永住権を取得する方法は複数あります。基本的には、5年以上ポルトガルに住むことができれば(居住権を維持できれば)、永住権を申請することができます。
以下の①〜④の方法で、ポルトガルに5年以上の居住権をもった人は、永住権の申請ができます。
①ポルトガル国籍の人と結婚
結婚によって、ポルトガルの居住権を得ることができます。結婚によって居住権を得た場合、自由に働くこともできます。
②ポルトガルの会社に就職
ポルトガルで仕事を見つけ、就労居住ビザを獲得できれば、ポルトガルで居住権を得ることができます。
③ポルトガルの学校に入学
ポルトガルの高等教育機関や大学への入学した場合、ポルトガルで居住権を得ることができます。
④ポルトガルの不動産投資
ポルトガルの不動産投資に投資をすることで、「ゴールデンビザ(Golden Visa)」を取得できます。ゴールデンビザを5年間保有することで、永住権を申請することが可能になります。ゴールデンビザは不動産に投資することで得られるビザのため、初期投資はどうしても発生してしましますが、5年後に不動算を売却することも認められています。
5年経過した後で永住権を申請する際には、ポルトガルの基礎的な語学力も必要になります。
ここで、「④ポルトガルの不動産投資によって得られるゴールデンビザ」について、さらに詳しく紹介します。
ゴールデンビザで永住権を取得する方法
ゴールデンビザとは、2012年にポルトガルで導入されたプログラムで、ポルトガル国内の不動産に50万ユーロ(7900万円)あるいは35万ユーロ(5500万円)以上(建築後30年以上で指定都市再開発地域内の中古物件)を投資することにより、長期居住権を取得することができる、というものです。ゴールデンビザは、最初は2年間付与され、その後は2年ごとの更新となります。
不動産を保有することでビザはその後も更新することができ、5年を経過した時点で、永住権を申請することができます。
ゴールデンビザ取得後は、年平均で7日間、2年間で14日間滞在するだけで、ゴールデンビザを維持することもできるので、ビザ取得後にずっとポルトガルに住まなくても良いです。ポルトガルで働かなくても、日本で仕事をしながら、年に1回ポルトガルに行くだけで維持ができます。
ゴールデンビザを取得する条件
ゴールデンビザを取得するための条件をまとめました。
- 年齢は18歳以上
- 50万ユーロ以上の不動産を所有 ※特定条件を満たす中古物件の場合は、35万ユーロ以上も可能
- 健康状態が良い
- 犯罪経歴がない
- ビザ取得後、年平均7日間、2年間あたり合計14日間、ポルトガルに滞在している
- 非EU加盟国家の国民である(つまり日本人国籍はOK)
- 個人用の健康保険を加入する
最後に
本記事では、ヨーロッパで最も永住権が取りやすい国と言われるポルトガルで、永住権を取る方法について詳しくまとめました。
私自身は現在シンガポールに住んでいますが、シンガポールの永住権の場合は、5年以上住まなくても永住権の申請をすることができます。しかし、私のような会社員の場合には書類審査を通じて永住権を申請するのですが、シンガポールの永住権はなかなか取ることができません。
一方、ポルトガルでは5年さえ住んでいれば永住権を取れるため、海外に移住したいという方にとっては、検討すべき国の1つかと思います。
また、ヨーロッパには日本人向けの求人が多くありませんが、ポルトガルのようなゴールデンビザを通じて居住権を獲得できば、現地で自由に仕事をする権利まで得られます。年間で7日間ポルトガルに滞在するだけで居住権を維持できるので、日本で仕事を続けることもできます。
将来的に、ヨーロッパに住んでみたい、という方にはおすすめの国ではないでしょいうか。